南柑20号

南柑20号(なんかんにじゅうごう)は、お正月にピッタリの柑橘です。品種としては、「温州みかん」です。愛媛県宇和島市で発見されました。温州みかんには、極早生・早生・中生・晩生がありますが、南柑20号は中生です。早生みかんに比べ外果皮が厚く日持ちがします。味は、甘さが強くコクがあります。日がたつにつれてまろやかになります。

たくさんある園地の中の「美味しそうな木」の「美味しそうな実」を皆さまへお届けするよう選別しています。

いつもみかん山には、野鳥やタヌキ・ハクビシン・イタチなどの小動物、イノシシがやってきますが、今年は本当に姿が見えませんでした。柿や木の実など他の食べ物が豊富だったという理由ならいいのですが、なんとなく寂しい気持ちといつもと違う違和感が恐ろしくも思えます。

毎年、「食べられてる!!」と怒りながらも、動物が目をつける木は、美味しい木の目印のようなものでした。人間よりもはるかによい嗅覚をもっていますからね。

柑橘栽培を通じて自然の変化を知るのは私たちにとって当たり前ですが、「変化の原因」が人間にあるのなら、もっともっと考えていかなければならないなと思うのです。イノシシ達や、鳥たちが宴会を開いたような食べカスに啞然とした日が懐かしい。