南柑20号みかん
南柑20号(温州みかん)の収穫が始まりました。マドンナの出荷が終わると休む暇なく次の園地へ向かいます。今年は心配した寒波もなく、汗ばみながらの収穫作業を行いました。早生みかんのように糖と酸が感じられる上にコクがあり、後口も楽しめます。保存がきくため、お正月にも人気のみかんです。
汗、というのは冷や汗もありました。
マドンナみかんの比にならないほど、鳥に食べられています。まるでたくさん実っているように見えて収穫すればカスばかり掴まされます。摘み落としたものが地面に転がっています。よく見るとつつかれた跡がおわかりでしょうか。美味しかったんでしょうね。
この食べ方はイノシシです。器用に皮を剥き食べ残すことなく皮だけが残っています。泥がついているのもイノシシが遊んだのでしょう。
そして、背の低い木は枝を折られます。イノシシは、150cm程度の高さまでは余裕で食べます。二本足で立って食べるのでしょうか。その重みに耐えきれず枝が折れたのだと思います。イノシシがいるとマダニがいる可能性が高まるのも嫌な点です。
電柵で対策をしていますが、電圧が弱くなっているところから入られたようです。もう宴会の後でした。
害獣にやられる嫌な話ばかりでしたが、南柑20号は本当にコクがあって美味しいのです。
収穫後は倉庫に持ち帰り、園地ごとに分けて選別作業を行います。
大きさを分け、突き傷や傷みのあるものを選別していきます。皆さまへお届けするものには細心の注意を払っておりますが、商品に関してお気づきの点がございましたらお知らせくださいね。「今年も美味しかったよ」のメッセージが届くまでは、毎年不安でいっぱいです。
カメムシの被害もあり、豊作だった昨シーズンには敵わないと思いながらも暖かい言葉をかけてくださった方々、本当にありがとうございました。